2019年の日本人の平均寿命は女性が87・45歳、男性が81・41歳でいずれも過去最高を更新した。女性が7年連続、男性が8年連続の更新。厚生労働省が31日に公表した「簡易生命表」で明らかになった。

 前年に比べて女性は0・13歳、男性は0・16歳、それぞれ寿命が延びた。3大死因であるがんや心疾患、脳血管疾患による死亡率が改善したことが「長寿化」の要因になった。19年に生まれた人が将来、3大死因のいずれかで亡くなる確率は男性で49.62%、女性で44.72%だった。

 厚労省が把握する50の国・地域の平均寿命を比較すると、日本人は女性が香港に次いで世界2位、男性が香港、スイスに次いで世界3位という。厚労省の担当者は「医療技術も発達しており、これからも緩やかに平均寿命は延びると見込まれる」と話す。(久永隆一)